このチュートリアルでは下図のような椅子を作成します。
まずはじめに、[材質パネル]の[設定]を開き、全体に使用する色を指定します。
[基本図形]コマンドで角の丸い円柱を選択し、サイズ・分割数などを指定し作成します。
[オブジェクトパネル]の[設定]を開き、[曲面制御]を[OpenSubdiv]にします。
座面にちょっとした細工を施します。
[選択]コマンドで上面のポリゴンを選択します。
[メニュー > 選択部処理 > 面を押し出す]で[押し出し量]を[0]で押し出します。
[拡大]コマンドの詳細設定でサイズを指定し縮小。
縮小した面の少し外側を[ナイフ]コマンドで[連続切断]します。
更に切断して出来た辺との間を[ナイフ]コマンドで切断します。
この時、キーボードのShiftキーを押すと、辺と辺のちょうど中央を切断することが出来ます。
切断してできた真ん中の辺を[選択]コマンドの[連続辺]で選択します。
凹ませるために[移動]コマンドで少しだけ下方向へ移動。
次は凹ませてできた溝の縁に当たる部分の辺を[選択]コマンドの[連続辺]で両方選択してから、[ウェイト]コマンドでウェイト値を指定します。
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今度は外周の縁にある辺にも、同じ手順でウェイト値を指定します。
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これで座面部分の完成です。
次は背もたれの作成です。
[オブジェクトパネル]の[新規]をクリックし、新規オブジェクトを作成。[基本図形]コマンドで直方体を作成します。
[曲げ]コマンドを使い、背もたれの形状に変形させます。
まず表示を正面図に切り替えます。コマンドの[曲げ]を選択した状態で、直方体の真ん中辺りまでガイドを伸ばします。
次にガイドから少し離れた所をドラッグし、下方向に90度くらい曲がるようにします。
今度は表示を上面図に切り替え、同じ手順でガイドを伸ばし、曲げます。
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両端の面は必要ないので、削除しておきます。
角を丸めるために[選択]コマンドの[連続辺]で角に当たる部分の辺を選択します。
[ベベル]コマンドを下図のような値で実行します。
[ベベル]で丸みを付けた辺はポイントが離れている場合があるので、[メニュー > オブジェクト > 近接する頂点をくっつける]を使用し、近い位置にあるポイントを結合します。
[オブジェクトパネル]の[設定]で[ミラーリング]の設定を行い、[メニュー > オブジェクト > 曲面/ミラーのフリーズ]でミラーをフリーズします。
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下図を参考に背もたれ内側の面を選択し、削除します。
続いて、新規オブジェクトを作成します。
次に[穴埋め]コマンドの[ブリッジ]を選択し、先ほど削除したポリゴンの周囲の辺を左右とも選択します。[ブリッジ]の設定ダイアログが出てきますので、[分割数]と[張力]を設定し[OK]ボタンを押します。
新しく作成した部分も角を丸めます。辺を選択して[ベベル]を実行します。
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[近接する頂点をくっつける]を行い完了です。
ブリッジで作成した部分の角を丸めたため、背もたれ外側の面を削除した部分が見えてしまいました。
このままでは作業しづらいので、一時的に背もたれ内側部分のオブジェクトを非表示にしてから、[穴埋め]コマンドで面を貼ります。
[オブジェクトパネル]で背もたれの内側のオブジェクトを背もたれ外側のオブジェクトへドラッグして1つにまとめます。
最後に背もたれ全体を選択し、側面図で適当な位置に移動すれば背もたれは完成です。
今度は脚を作っていきます。
新規オブジェクトを作成し、[基本図形]で円柱を作成します。
円柱上部の中心部分の点を選択し、少し盛り上がらせます。
次は円柱中央部を拡大。
円柱の下半分を選択してから、[X軸]・[Z軸]ともに画像を参考に回転させます。
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オブジェクトの設定で[ミラーリング]の設定を行い、4本の脚が完成です。
前後の脚と脚をつなぐ棒を作ります。
新規オブジェクトに[基本図形]で円柱を作成し、
脚と同じ手順で、回転・中央部の拡大を行います。
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ミラーリングの設定を行います。
左右の脚と脚をつなぐ棒も同じ手順で作ります。
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これで小さな椅子の完成です。