このチュートリアルでは、上図のような犬を作成します。
[アーマチャー]で作成したオブジェクトの[UVの自動展開]を行い、[ペイント]機能でテクスチャを描いていきます。
まず、[アーマチャー]を使って、オブジェクトの基本的な形を作ります。コマンドパネルから[アーマチャー]を選択してください。
今回はアーマチャーの[テンプレート]から形状を作ってみます。
[テンプレート>標準テンプレート]から「犬」を選んで[OK]をクリックしてください。
下図のような、アーマチャーで作られた犬が3D画面に呼び出されます。
テンプレートをそのまま使うこともできますが、[アーマチャー]コマンド内の[追加][移動][幅]等を使うことで、好きなように犬の体型を変更できます。
以下のページを参考にしてください。
両足や耳など、左右対称にしたい部分では[編集オプション]の[対称]を有効にして編集します。
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テンプレート | 編集後 |
やや足を短くし、ふっくらした犬になりました。
アーマチャーで形を作成したとき、不自然な折り目のある面等ができてしまう場合があります。
コマンドを切り替え、[エッジ]や[ナイフ]、[移動]等を使って細部の形を整えます。
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修正前 | 修正後 |
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頭や耳の形も修正 |
犬のオブジェクトが出来上がったら、続いて模様をペイントしていきます。
まず、オブジェクトに適用する材質の設定を行います。
[材質パネル]の[設定]をクリックして、「mat1」の設定画面を開きます。
[マッピング]の[模様]欄に画像ファイルの場所を指定します。
この時、存在しないファイル名を拡張子まで含めて入力すると、Metasequoiaによって白紙の画像ファイルが作成されます。
入力欄に「dog.png」と入力して[OK]をクリックし、設定画面を閉じます。
この状態でコマンドパネルの[ペイント]をクリックして[ペイントパネル]を開いてみましょう。
ペイントパネル内に白紙の画像ファイルが表示されています。これでテクスチャ画像が用意できました。
続いて、オブジェクトに材質を指定します。
メニューの[編集>すべて選択(Ctrl+A)]をクリックして、作成したオブジェクトをすべて選択します。[選択部処理>面に現在の材質を指定]をクリックすると、今設定した材質がオブジェクトに指定されます。
設定した画像ファイルに模様を描き込むためには、オブジェクトのUV展開を行う必要があります。
今回は[自動展開]を利用して簡単にUV展開をしてみます。
まず、コマンドパネル上の編集モードを[マッピング]に切り替えます。
コマンドパネルのUV編集メニューから、[自動展開]を選びます。
[切れ目を選択]をクリックし、[自動選択]を選びます。
辺が自動的に選択されますので、そのまま[展開実行]をクリックしてください。
生き物のオブジェクトなので、[アルゴリズム]を[有機体向け]にしてそのまま[OK]をクリックします。
これで、UV展開が完了しました。
以下のページを参考にしてください。
コマンドパネルから[ペイント]を選択してください。[ペイントパネル]が開きます。
このコマンドではテクスチャ画像を編集します。ペイントパネルを開いた状態で、3D画面上のオブジェクトに対して直接色を塗ることができます。
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3D画面のオブジェクトに直接模様を書き込む |
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テクスチャ画像が連動して更新される |
逆に、ペイントパネル上でテクスチャ画像に色を塗れば、3D画面のオブジェクトにすぐに反映されます。
Metasequoiaの機能で作られたテクスチャ画像ファイルのサイズ(解像度)は256px×256pxとなっています。
ペイントパネルのメニューの[ファイル>画像サイズの変更]から、サイズの変更ができます。
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画像のサイズ 256px×256px |
画像のサイズ 1024px×1024px |
テクスチャ画像のサイズを大きくしたほうが、細かい模様をはっきりと書き込むことができます。
オブジェクトに色を塗り終わったら、ペイントパネルのメニューから[ファイル>ファイルへ保存 Ctrl+S]をクリックして、テクスチャ画像ファイルを保存します。
これで犬の完成です。
ステップ3の通りにMetasequoiaの機能で白紙の画像ファイルを用意した場合、Metasequoiaは[環境設定]で指定されたマッピング画像フォルダに画像を保存しています。
この入力欄に記入されたフォルダパスをコピーしてエクスプローラのアドレスバーに貼り付ければ、ファイルのある場所へ移動できます。
また、[参照]から任意のフォルダに保存先を変更することも可能です。
WindowsのペイントやPhotoshop等、外部ソフトを使用してテクスチャ画像ファイルを用意・編集することができます。
作成中のオブジェクトをMQO形式で保存し、同じフォルダ内に画像ファイルを置いて材質に指定すると、Metasequoiaは優先的にそのファイルを読み込みます。
また、テクスチャに読み込んだ画像ファイルを外部ソフト(Adobe Photoshop、Windows ペイント等の画像編集ソフト)で編集して保存すると、Metasequoiaのウィンドウをアクティブにしたとき変更が反映されます。