ここでは、「左右対称オブジェクト」を作る1つの方法として「オブジェクト設定」の[ミラーリング]を指定し、「盾」をモチーフにした「マーク」を作ってみます。
ドキュメントを[新規作成]しておきます。
今までの項では「透視図」を使ってオブジェクトの作成や編集を行ってきました。
ここでは「上面図」と「グリッド」を使い、「盾マーク」のベースとなる部分から作成してみます。
ビューヘッダ内のレイアウトアイコンを
クリックし、[上面]メニューを選択します。
ビューが「上面図」に切り替わりました。
初期設定で「上面図」の[面]表示はOFFになっているのでONにしておきます。
[編集オプション]内の[スナップ]をクリックして、[グリッド]を選択します。
[グリッド]横のを
クリックし、「グリッドの設定間隔」を開きます。
[グリッドの間隔]を[10.00]から[2.50]に変更し、[OK]をクリックします。
下図のように「目盛り」が10ずつ表示される程度にビュー視点を「拡大」しておきます。
「オブジェクトパネル」の[設定]をクリックします。「オブジェクト設定」が開きます。
「基本情報」の[obj1]を[盾マーク]に書き換えます。
「ミラーリング」の[左右を分離した鏡面]を指定し、[OK]をクリックします。
[面の生成]コマンドで「盾マーク」のベース部分を作成します。
[面の生成]コマンドをクリックします。サブパネル[面の生成]は[四角形]の生成が選択されています。
これから下図の緑で示した「上面図」右側部分に「四角形面」を生成します。
四角を描くように4回クリックします。「四角形面」が生成されました。この面を「面A」とします。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
1回目、2回目をクリック | クリック3回目 | クリック4回で四角形面が生成される |
「面A」が生成されると同時に、左側にも対となる「四角形面」がミラーリング表示されました。
これから作成する「盾マーク」は左右対称のデザインなので、「ミラーリング」がとても役に立ちます。
[面の生成]コマンドで「ベース」の続きを作成します。
下図の位置に新たな四角形面「面B」を作成します。
この時、最初に作成した「面A」の左上頂点と「面B」の頂点を「共有」させるように作成します。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「面A」の頂点を黄色にハイライトさせて[面の生成]を開始すると、 | 「面A」の頂点と共有した面を生成することができる | 「面B」の生成 |
サブパネル[面の生成]から[多角形]をクリックします。
先ほどと同様に頂点を共有させながら下図の位置に「5頂点の多角形面」を作成します。この面を「面C」とします。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
他の面の頂点を黄色にハイライトさせて[面の生成]を開始し、 頂点を共有させながら「多角形面」を生成してゆく |
|||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
「面A」と「面B」の頂点と 共有した面を生成 することができる |
最後の5頂点目を クリック |
多角形面を生成する場合は「最後の頂点」を配置した後、右クリックすると面が生成される |
残り「面D~I」を生成し、「盾マーク」ベース部分を完成させます。
下図を参考に[面の生成]コマンドで、隣接する頂点を共有しながら「面」を作成します。
(面の繋がりが分かりやすいように、下左図はビューヘッダの[面]ボタンをOFFにしてあります。黒字で示す面が「四角形面」、赤字で示す面が「多角形面」です)
![]() |
![]() |
![]() |
残り「面D~I」を、このように頂点を共有させて生成する | 「盾マーク」ベース部分の完成 |
[材質]コマンドで「ベース」に着色します。ここでは3色設定してみましょう。
「材質パネル」の[複製]を2回クリックし、材質を3つに増やします。
ドーナツの項の応用で、3つの材質全てに「名前」と「基本色」を設定します。ここでは下図のようにしてみました。
![]() |
![]() |
![]() |
材質を[複製]し、 3つに増やす |
3つの材質全てに 「名前」と「基本色」を設定 |
[材質]コマンドをクリックします。
「材質パネル」から「模様」を選択し、オブジェクトの「面」をクリックします。
クリックした「面」に、「現在の材質」が割り当てられます。
![]() |
![]() |
![]() |
「面」にマウスカーソルをあわせると、 黄色くハイライトされる |
クリックすると「面」に 「現在の材質」が割り当てられる |
下図を参考に「面」に材質「模様」と、材質「板」を割り当ててみましょう。
左右対称での作業が終了したので「ミラーリング」指定されているオブジェクトを「フリーズ」します。
[メニュー > オブジェクト > 曲面・ミラーのフリーズ]を実行します。
「フリーズ」により「鏡面を生成しない」オブジェクトになり、「盾マーク」の左側にも頂点が表示されるようになりました。
このように左右対称のオブジェクトを作成する場合、「ミラーリング」を指定すると大変便利です。
「フリーズ」後、左右対称にオブジェクトを修正したい場合は「対称編集」モードを使うと良いでしょう。
「対称編集」は、コマンドパネル上の「編集オプション」の[対称]をONにします。
ここでは「対称編集」モードを使って「盾マーク」のデザインを少しだけ修正してみます。
[移動]コマンドをクリックします。
下図の「面」を選択し、移動します。赤丸内の、対となる「面」も移動されました。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
[移動]コマンドのまま 「面」を選択し、 |
ハンドルを ドラッグして |
「面」を上に移動させると、 対となる面も移動する |
「対称編集」をOFFにしておきます。
ここからは「透視図」での作業になります。
ビューヘッダ[レイアウト]を
クリックし、[透視]を選択、ビューを「透視図」に切り替えます。
「盾マーク」に厚みを付け、立体にしてみます。
[メニュー > 編集 > すべてを選択]を行います。
曲面オブジェクトの項で使った[押出]コマンドで「盾マーク」全体を「押し出し(通常)」します。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
[すべてを選択]後、 [押出]コマンドで、 |
選択している面のどれか1つにマウスカーソルを合わせ、黄色く変化したらドラッグ | 「盾マーク」全体に 「押し出し(通常)」を行い 厚みをつける |
[選択]コマンドをクリックします。
材質「板」を割り当てている4つの面を、Shiftキーを押しながら順番にクリックし、「非選択」にします。
「非選択」になったのかは、オブジェクトの見た目では判断しづらいため、現在選択されている「面数」が4つ減ったことを確認します。
![]() |
図の黒黄斜線で示す「面」だけが選択されている状態にします。 (この画像は実際の画面ではなく説明用の合成画像です) |
[押出]コマンドを使って更に厚みをつけます。今度は「ふち」と「模様」部分の面だけが押し出されました。
[選択]コマンドをクリックします。
材質「模様」を割り当てている6つの面を、Shiftキーを押しながら順番にクリックします。
材質「ふち」の上面部分だけが選択されている状態になりました。
![]() |
図の黒黄斜線で示す「面」だけが選択されている状態にします。 (この画像は実際の画面ではなく説明用の合成画像です) |
最後に[押出]コマンドを使って厚みをつけます。「ふち」の上面部分だけが押し出されました。
「盾マーク」の完成です。
以上で入門用チュートリアルは終了です。お疲れ様でした。
![]() サボテンを作る |